車のスペアキーを作る前にイモビライザー搭載車なのか確認
子どもが産まれて前の職場に復帰するのを機に、夫の両親と同居することになった。義父母もまだ働いているけれど、自営業なので、子供の保育園の送り迎えはきっと義父母にお願いすることになる。まだ子供が小さいのでチャイルドシートがないとダメなのだが、私たち夫婦の車にしかチャイルドシートを取り付けていないため、送り迎えは私達の車でお願いすることになった。ところが車を購入した時にもらったキーは2つしかなく、私と夫の分しかない。そこで合い鍵を作ることにしたのだった。
私はあまり車のことは詳しくないので、自分のキーを普通にカギ屋さんに持って行き、合い鍵をお願いした。いかにも老練という雰囲気を醸し出しているその鍵師は、「これなら30分でできるよ」とニヒルな笑顔を見せた。出勤前で急いでいたこともあり、とても助かった。
約束通り30分後に取りに行くと、ニヒルな鍵師が「できてるよ」と言った。私はスペアキー作成代金を支払い、鍵を受け取ったのだった。
ところがその数日後、私の仕事中に義母から電話があった。「スペアキーが使えない」というのだ。私は仕事を切り上げて慌てて家に戻った。すると、先日作ってもらったキーではどうやってもエンジンがかからないのだった。夫に電話すると、「カギ作る時にイモビライザー搭載って伝えた?」「…芋?」私の返答で夫は全てを察したようだった。とにかく私のキーで保育園に迎えに行き事なきを得たのだが、後でよくよく聞いて、イモビライザーを搭載している車のキーは特殊なので、それに対応しているカギ屋さんでないとスペアキーを作れないということを初めて知った。
あの老練な雰囲気はみかけ倒しだったのか…だけどあのニヒルな笑顔を思い出すと、クレームを入れる気には到底なれないのだが。